ワルプルギスの夜

Walpurgisnacht

~魔女たちの夜宴~

四日目(4/30) ~ ブロッケン山 ~ ヴェルニゲローデ(ワルプルギスの夜)~

ホテルでの朝食ビュッフェ

ホテルでの朝食ビュッフェ。
今日はワルプルギスの夜の当日です。まずは蜃気楼で有名なブロッケン山(Brocken)に登ります。ブロッケン山には4月30日の夜に魔女たちが集まって酒宴を開くという言い伝えがあります。

早朝のマルクト広場

早朝の散歩でマルクト広場(Marktplatz)に行きました。明るい時間帯に見るのはこれが初めてです。ここも木組みの建物が並んでいますが、やはり目を引くのは市庁舎の建物です。

市庁舎のトンガリ屋根はエルカー塔と呼ばれます

昨晩も見ましたが、あらためてヴェルニゲローデ市庁舎。トンガリ屋根はエルカー塔(Erker)と呼ばれるそうです。白・黒・オレンジの配色も絶妙で、政治機関の建物のくせに威厳も何も無い、ホントに可愛らしい建物です。 。

広場の中心にある噴水

広場の中心にある噴水(Wohltäterbrunnen)。

ハルツ狭軌鉄道ヴェルニゲローデ駅

ブロッケン山に向かうには、ヴェルニゲローデ駅からハルツ狭軌鉄道(HSB)に乗ります。ジャーマンレイルパスは使えないので、今日は出番無しです。切符を買って、一番早い時間に出発する8:55の列車に乗ります。

HSBはジャーマンレイルパスは使えません

HSB は1898年にブロッケン山まで開通しましたが、第二次世界大戦後に東ドイツに接収され、巨大なレーダーが置かれて西ドイツの監視に使われました。当然一般人の立ち入りは禁止でした。観光に用いられるようになったのは、東西ドイツ統一後の1991年からです。

ホームのすぐ隣には機関庫があります
蒸気機関車が発車準備をしている様子を見ることができます

HSB が観光に用いられるようになったのは、東西ドイツ統一後の1991年からです。ホームのすぐ隣には機関庫があり、蒸気機関車が発車準備をしている様子を見ることができます。HSB はその名の通り連路の幅が狭く、その幅はちょうど1メートルだそうです。

東ドイツ時代に作られた99型です

機関車の説明書き。東ドイツ時代に作られた99型です。

機関車が客車に連結します
機関車が客車に連結します

機関車が客車に連結して、いよいよ出発です。人生で初の蒸気機関車への乗車が、日本ではなくドイツになるとは思ってもいませんでした。

車内は木製で温かみのある感じです
地図の描かれたテーブル

列車内の様子。車内は基本的に木製で、温かみのある感じです。地図の描かれたテーブルがお洒落です。

トイレの便座も木製でした

トイレの便座も木製でした。

機関車は森林地帯に入っていきます

しばらくの間、機関車は民家のすぐ脇を走っていましたが、そのうち森林地帯に入っていきます。カーブのたびに客車から機関車の横っ腹を見ることができました。

機関車は給水作業を行います
ドライ・アンネン・ホーネ駅

機関車はドライ・アンネン・ホーネ駅(Drei Annen Hohne)に到着。標高540メートルと書かれています。この駅で機関車は給水作業を行います。

給水作業中に機関車を見学
運転室もチラ見させてもらえました

給水作業中に機関車を見学。運転室もチラ見させてもらえました。

往路は左カーブが多いです

給水を終え、機関車は再び走り始めます。往路は左カーブが多いので、進行方向左側に席を陣取っておくと楽しいかも。

途中駅のシールケ

途中駅のシールケ(Schierke)。おそらく最も本格的にワルプルギスの夜の祭りが盛り上がる村です。

木々が寂しくなってきまし
山頂付近は森林限界を超えるそうです

機関車は結構な上り坂をぐるぐると登ります。標高がだいぶ上がってきたので、木々が寂しくなってきました。ブロッケン山は標高1,142メートルとそれほど高くないように思えますが、緯度が高いために山頂付近は森林限界を超えるそうです。

山頂駅に着きました

山頂駅に着きました。過去にはワルプルギスの夜の祭りがブロッケン山頂でも行われていたそうですが、最近は環境保護のために行っていないそうです。

山頂の気温は12℃

この日の山頂の気温は12℃。肌寒いです。ブロッケン山は一年の3分の2は霧が発生するそうですが、この日は単なる曇りでした。

乗って来た機関車が客車から切り離されます
下りの機関車はバックで運転することになります

乗って来た機関車が客車から切り離され、最後尾に連結し直されました。山頂には転車台が無いので、下りの機関車はバックで運転することになります。

山頂には荒涼とした景色が広がっています
山頂には荒涼とした景色が広がっています

次の機関車が来るまで山頂を散策してみます。
山頂には荒涼とした景色が広がっています。ちょっと雲が晴れたときには、かなり遠くまで見渡せました。

山頂に建つホテル

山頂に建つホテル(Brockenherberge Hexenldause)。かつての軍事施設を転用したものです。

ブロッケン博物館

ブロッケン博物館(Brockenhaus)。屋上の丸いドームが特徴的です。こちらも軍事施設の転用のようです。

ゲーテの碑

ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)の碑。彼の書いた戯曲ファウスト(Faust)の中でブロッケン山が書かれています。

ハイネの碑

ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine)の碑。彼はハルツ紀行(Die Harzreise)の中でブロッケン山のことを書いています。

旧軍事施設

これも旧軍事施設だと思われますが、今は何に使われているかわかりませんでした。

悪魔の説教壇と魔女の祭壇

悪魔の説教壇と魔女の祭壇(Teufelskanzel und Hexenaltar)と呼ばれる場所。ここで悪魔と魔女が饗宴したと言われているらしいです。見た目は大きくて平らな石がゴロゴロしているだけです。

機関車が登ってきました

次の機関車が登ってきました。遮る柵など何も無いので、至近距離で走っている機関車を見ることができます。っていうか、下手をすれば轢かれます。

この便にもお客さんがいっぱいでした

この便にもお客さんがいっぱいでした。名残惜しいですが、これに乗って下山します。

再びのシールケ駅
シールケでのワルプルギスの夜は凄いらしい

当然ですが、行きに停まった駅には帰りも停まります。再びのシールケ駅。前述の通り、ここでのワルプルギスの夜の祭りは凄いらしいので、機会があれば行ってみたいです。

駅の売店でソーセージを購入

小腹が空いたので駅の売店でソーセージを購入。ソーセージのたぐいは本当に美味しいです。なのに他のドイツ料理ときたら…。

ハーブ酒の小瓶

駅にあった店でハーブ酒の小瓶が売っていたので買ってみました。味は予想通りの感じ。

ヴェルニゲローデ西門駅

帰りはヴェルニゲローデ駅まで行かず、一つ前のヴェルニゲローデ西門駅(Wernigerode Westerntor)で降りました。この駅の方が街の中心部には近くて便利です。

42メートルの高さの西門

駅名にもなっていた西門(Westerntor)の塔。42メートルの高さだそうです。

西門からすぐの場所にあった高校

西門からすぐの場所にあった高校。歴史のありそうな建物です。

ヴェステルン通りを通ってマルクト広場に向かいます

ヴェステルン通り(Westernstr.)という道を通って、マルクト広場に向かいます。この辺りはまだ普通の街の雰囲気です。

ワルプルギスの夜の祭りの開会式
市庁舎から続々と魔女や悪魔の仮装をした人が出てきました

マルクト広場に戻ると、ちょうどワルプルギスの夜の祭りの開会式が終わったところのようでした。市庁舎から続々と魔女や悪魔の仮装をした人が出てきていました。

見事な仮装をした魔女や悪魔の方々
見事な仮装をした魔女や悪魔の方々
見事な仮装をした魔女や悪魔の方々
見事な仮装をした魔女や悪魔の方々
見事な仮装をした魔女や悪魔の方々
見事な仮装をした魔女や悪魔の方々
見事な仮装をした魔女や悪魔の方々
見事な仮装をした魔女や悪魔の方々

見事な仮装をした魔女や悪魔の方々。クオリティの高さに驚かされます。個人でメイクをしているなら、皆さんすごい腕前です。
怖い見た目のわりにとてもフレンドリーな皆さんは、快く写真撮影にも応じていました。取材も来ていて、翌日テレビを見たら映っていた人も。

最後は皆さんで輪になって踊りだしました
最後は皆さんで輪になって踊りだしました

最後は皆さんで輪になって踊りだしました。

市庁舎の4体の聖人の像

またまた市庁舎。入り口の上の方に4体の聖人の像が彫られているのがわかります。遠目に見た時は気づきませんでした。

しわくちゃな魔女の人形

お店の前でもしわくちゃな魔女の人形がお出迎えしています。

夜にイベントが行われるニコライ広場

夜にイベントが行われるニコライ広場(Nikolaiplatz)。

仮装のクオリティが低い皆さん
仮装のクオリティが高い皆さん

広場の出店で休憩している仮装の皆さん。クオリティが高い人も低い人もいます。

魔女のお母さんと娘さん

広場にいた魔女のお母さんと娘さんを撮らせてもらいました。

可愛らしい魔女っ娘

こちらも可愛らしい魔女っ娘。

遠くに見えるヴェルニゲローデ城を目指します

これから遠くに見えるヴェルニゲローデ城を目指します。街中にはシュロスバーン(Schloßbahn)というミニ観光列車が走っていて、それに乗ると城に行けるのですが、乗り場がよくわからなかったので歩いていくことにしました。

図書館博物館

マルクト通り(Marktstr.)を歩き始めて見かけた図書館博物館(Museum Bibliothek)。入っていないので展示はわかりませんが、落ち着いた色合いの素敵な木組みの建物です。

傾いた家シーフェスハウス

シーフェスハウス(Museum Schiefes Haus)。『傾いた家』の意味を持ち、見事に傾いています。元は水車小屋として建てられましたが、その水車を回すための水路に地盤を蝕まれ、傾いてしまったそうです。

かたつむりのオブジェ

歩いている途中で見かけたかたつむりのオブジェ。

一番小さな家クラインステ・ハウス

クラインステ・ハウス(Kleinstes Haus)。ヴェルニゲローデで一番小さな家です。両隣の家と比べると間口の小ささがわかります。居住空間は約10平方メートルしかないそうです。

ヴェルニゲローデ城が近づいてきました

だいぶヴェルニゲローデ城が近づいてきました。城は標高350メートルの山の上に建っています。それにしてもシルエットが格好良い城です。ノイシュバンシュタイン城に比する美しさと言われても納得です。

城門
この日は祭りのため普段よりも入場料が高かったです

城門(Burgtor)。ようやく城の端にたどり着いたようです。ちなみにこの日は祭りのため、普段よりも入場料が高かったです。

ヴェルニゲローデ城は12世紀に建てられました

ヴェルニゲローデ城を見上げたところ。城はヴェルニゲローデの伯爵が12世紀に建てたものだそうです。

甲冑を着た人

甲冑を着た人。中世の雰囲気が出てます。

中世のマーケットを再現
中世のマーケットを再現
中世のマーケットを再現
中世のマーケットを再現

城のテラスでは中世のマーケットを再現しているようでした。まだ祭りには早いため、それほど人は多くありませんでした。

お城といえば大砲

お城といえば大砲が付き物です。

城のテラスからの眺め

テラスからの眺め。ヴェルニゲローデの街が眼前に広がる大パノラマです。ホント晴れていて良かったです。

ヴェルニゲローデ城
ヴェルニゲローデ城
ヴェルニゲローデ城
ヴェルニゲローデ城

とりあえずお城を色んな角度で撮ってみました。ヴェルニゲローデ城は15世紀の終わりにゴシック様式、16世紀の間にルネッサンス様式、17世紀後半にバロック様式、と増改築されたそうです。

中世のマーケットや生活の様子を再現
中世のマーケットや生活の様子を再現

城の中庭へと進みます。ここでも中世のマーケットや生活の様子を再現しているようでした。

城の入口に鎮座していた鷲の彫像

城の入口に鎮座していた鷲か何かの彫像。他にも違う動物の像が全部合わせて4体ありました。狛犬のようなものでしょうか?

豪華なシャンデリアや壁にかけられた絵画が見事な祝祭の間

城内に入ります。ハイライトである祝祭の間。巨大で豪華なシャンデリアや壁にかけられた絵画が、いかにも金がかかってる雰囲気を出しています。

調度品などが展示されています
調度品などが展示されています

城の中には他にも調度品などが展示されていて、かつての伯爵の生活の様子が垣間見えるようになっていました。

聖パンタレオンとアンナの城教会
ステンドグラスが見事です

城に付帯した聖パンタレオンとアンナの城教会(Schloßkirche St. Pantaleon und Anna)。現在も結婚式などに利用されているそうです。

何やら楽器を演奏するお爺さん

再び中庭に出ると、先程はいなかった楽器を演奏するお爺さんの姿が。

動物使いでした

と思いきや、動物使いでした。フェレットかな?子供たちに大人気でした。

魔女に扮した子供たち
魔女に扮した子供たち

テラスに戻ると、魔女に扮した子供たちがレースのようなことをして遊んでいました。トンガリ帽子とつけ鼻が可愛らしいです。

マーケットで売っていたチキン

この日の昼食はマーケットで売っていたチキン。冷めていたのでそんなに美味しくなかったです。

今夜のイベントのチラシ

今夜のワルプルギスの夜のイベントのチラシ。城ではコンサートが行われるようです。

武器のようなものを売っていました
騎士の格好をした人形

城から下る途中にあったお店で色々な武器のようなものを売っていました。年甲斐もなくワクワクさせられます。

城へと向かうシュロスバーン

城へと向かうシュロスバーンとすれ違いました。中心地への帰りに乗るのも手ですが、待つのも面倒なので歩くことにしました。

公園にあった鳥の像

帰り際に通りがかった公園にあった鳥の像。

リーブフラウエン教会

ここからは通りがかっただけの教会3連発。まずはリーブフラウエン教会(Liebfrauenkirche)。

聖シルヴェストリ教会

聖シルヴェストリ教会(St.Sylvestri Kirche)。

聖ヨハネ教会

そして聖ヨハネ教会(St.Johanniskirche)。どれも似たような外観でした。

広場の近くのお店の人も魔女の格好

ニコライ広場に戻ってきました。広場の近くのお店の人も魔女の格好でした。

ステージの上に座る小さな魔女と悪魔たち

ステージの上に座る小さな魔女と悪魔たち。

ニコライ広場でのイベントのチラシ

ニコライ広場でのイベントのチラシ。城と同じく、こちらもメインはコンサートです。

ニコライ広場にもどんどん人が増えてきました

辺りもだいぶ暗くなってきて、ニコライ広場にもどんどん人が増えてきました。

ニコライ広場にオープンしていたバー
ニコライ広場にオープンしていたソーセージ屋

ニコライ広場にオープンしていたお店。やはりお酒とソーセージはお祭りには欠かせないようです。

コンサート開始
コンサート開始

コンサート開始。結構な盛り上がりでしたが、自分は知らない歌手たちだったのであまり…。昔の魔女たちは宴で大騒ぎ、現代人はコンサートで大騒ぎ、と言ったところでしょうか?

ニコライ広場には人がたくさん

ニコライ広場にはとにかく人、人、人。貴重品を取られないようにと気をつけました。

酒を注ぐ美人のお姉さん

酒を注ぐとても美人なお姉さん。この人の多さなので、ビールを一杯買うのにもなかなか苦労しました。

またまた市庁舎

夜も遅くなり、身体もだいぶ疲れていたので、まだ騒ぎは続いていましたがホテルに戻ることにしました。最後にもう一度市庁舎が見たくてマルクト広場へ。何度見ても絵になる建物です。

素敵な魔女の親娘

最後に優しい笑みの素敵な魔女の親娘に写真を撮らせて頂いて、今日の観光は終了です。