シャウエン Chefchaouen
青い町、シャウエン。自分がモロッコに行こうと思ったのは、この町を見たかったからでした。他の町は言わばおまけです。なぜ青いのか?は『昔多く住んでいたユダヤ人が好きな色』『なんか虫が寄ってこないような気がする』『涼しげだから』など諸説あるようですが、現在は『観光客が大勢来るから』が正解な気がします。ここではレストランの客引きの兄ちゃんに「いらないよ」と言ったら、薄汚い言葉を浴びせられました。思い出しただけでホントに腹が立ちます。
CTMバスターミナル


フェズからのバスが到着したCTMのバスターミナル。さすが青の町シャウエン、バスターミナルから青いです。

民営のバスもこのバスターミナルから発着していたので、翌日にテトゥアンに向かったときにもここからバスに乗りました。

バスターミナルからメディナへと向かう客を待ち構えているタクシー。タクシーも青いです。メディナまでは1キロメートルくらい離れてますが、自分は歩きました。
ウタ・エル・ハマム広場 Place Outa El Hamam


シャウエンのメディナの中心、ウタ・エル・ハマム広場。周囲にはレストランやカフェ、土産物屋が並んでいて、地元の人や観光客で賑わっています。


夜も人通りが多かったので、治安が悪いような危険な感じはなかったです。ライトアップされているカスバやグラン・モスクがキレイです。



広場のレストラン Bab Kasaba で昼食を取りました。食べたのはアンチョビ・タジンとアボカド牛乳です。

夜は別の店でクスクスを食べました。凄く美味しいというほどでは無かったです。
カスバ Kasbah






ウタ・エル・ハマム広場に面して建っているカスバ。17世紀にムーレイ・イスマイル(Moulay Ismail Ben Sharif)によって造られました。かつて使われていた牢獄跡やキレイな中庭、上ることができる塔などがあります。


カスバの塔から見たシャウエンの町の眺め。「丘の上とか高いところまで上るのは面倒だ」という人は、ここからでも十分に青くて美しい景色を堪能できると思います。
グラン・モスク Grand Mosquée


カスバと同様にウタ・エル・ハマム広場に面して建っているグラン・モスク。珍しい八角形をしたミナレットを持っています。協調性がないのか、青くないです。中には入れませんでした。


グラン・モスクにはマドラサが併設されていました。門だけを無理やり青く塗ったような感じで、違和感がありまくりでした。
マクゼン広場 Place Debnat Elmakhzen


カスバの東にあるマクゼン広場。それ程大きな広場ではないですが、陶器を売る店が並んでいました。
ムハンマド5世広場 Place Mohammed V


シャウエンの町の中心、ムハンマド5世広場。緑が多く、キレイに整備された公園のようになっていて、市民の憩いの場になってます。観光の休憩にも丁度良いです。


広場の周囲の壁には絵が描かれていました。シャウエンっぽく青と白で描かれた絵ですが、色合いがポルトガルのアズレージョのようにも見えなくもないです。
ムーライ・アリ・ベン・ラシッド・モスク Moulay Ali Ben Rashid Mosque


グラン・モスクと同様に、八角形をしたミナレットを持つムーライ・アリ・ベン・ラシッド・モスク。入り口の扉への階段の左右が鮮やかな青色で、まるで天国への階段を上っているような気がするとかしないとか…。中には入れません。

モスクに隣接する墓地。中には入れないので、覗き見のような感じで見てきました。墓石もうっすら青いです。
マーケット Marché Central




ムーライ・アリ・ベン・ラシッド・モスクの向かいにあるマーケット。衣類や雑貨だけでなく、野菜や果物、魚も売っていました。シャウエンは山に囲まれた町ですが、アルボラン海(Alboran Sea)までは約50キロメートルと近いので、魚介類も豊富です。
門 Bab

シャウエンのメディナで通過した門の数々。まず西の出入り口のアイン門(Bab EL Ain)。ムーライ・アリ・ベン・ラシッド・モスクのすぐ近くです。

北西にあるスーク門(Bab EL Souk)。重厚な感じです。

停まったホテルのすぐ近くにあった南のハマル門(Bab El Hammar)。薄っぺらい門でした。

どこだか忘れましたが、メディア内にあったマウカフ門(Bab El Mawkef)。
高台

高いところからメディナを見下ろしてみようと、城壁近くの道を上ってみました。

途中で会った学校帰りっぽい子供たち。何か言ってましたが、もちろんわかりませんでした。


結構上った辺りからの景色。青い建物だらけだというのが良くわかります。手前にある赤っぽい屋根の建物が邪魔かなぁ…。

遠くに見えたスペイン・モスク(Jamma Bouzaafar)。このモスクも高所にあり、ここから見た方が良い感じに町全体が見えるようですが、訪問時にはその情報を知りませんでした。

下りの道で見たダラダラしている羊たち。
青い町並み




シャウエンの町中では壁に描かれた絵をよく見かけました。複数の色を使った鮮やかな絵もあれば、町の色に合わせてほとんど青のみで描かれたものなど。町を彩るのに一役買っていました。


シャウエンの人気を決定づけた、カラフルなバケツの植木鉢が飾られた階段。ネット上でも写真はたくさん見られ、自分がシャウエンに行ってみたいと思ったきっかけも、やはりコレだったと思います。飾った人は観光協会から表彰されても良いと思います。

学校もありましたが、もちろん青かったです。ちょっと落ちついた淡い青色です。


顔料を売っていたお店。この青い粉を溶かしたりしたものを壁に塗っているものと思われます。他にも色んな色の顔料を売っていましたが、青色と比べて売れ行きは如何ほどなのでしょうか?

今まさに壁を青く塗っているおじさんたち。



水汲み場ももちろん青く塗られていました。


ドアまでキレイに青く塗られた家。


ドアは木目を生かした家も多かったです。

門に羊の皮とおぼしきものが吊るされていました。






お店もやはり青。売られているのはカラフルな物が多くてキレイです。背景が青いので、オレンジ色が特に映えて見えます。




















その他、青い町並み色々。青色にも何種類かあるのがわかります。

夜になったら青色というよりは紫色っぽく見えたりもしました。
その他






宿泊したホテル Dar Zman Guest House。外観も内装も青色で統一された、いかにもシャウエンの町にあるといった感じです。ウタ・エル・ハマム広場に近い好立地もポイント高いです。


シャウエンの町の家の扉にはファティマの手(Yed Fatima)の形をしたドアノッカーが多く見られました。ファティマはイスラムの預言者であるムハンマドの娘で、彼女の手をかたどったファティマの手は護符の一種と考えられています。

ファティマの手のキーホルダーも売ってました。一つ買いました。









シャウエンのメディナで見かけたネコ。他の町よりも多く見かけました。