エジンバラ ~Edinburgh~
ベルテン以外で観光したスポットもちょっと紹介します。スコットランドの首都エジンバラ(Edinburgh・エディンバラ)は、歴史的な建造物が集まる南部のオールドタウンと18世紀以降に区画整備された北部のニュータウンから成り、『エジンバラの旧市街と新市街』として世界遺産にも登録されています。


見所が多いのはエジンバラ城からホリルードハウス宮殿までを貫くオールドタウンのロイヤル・マイル(the Royal Mile)で、石畳の道にたくさんの歴史的建造物が並んでいます。どこを見ても雰囲気のあるそれっぽい建物ばかりで絵になります。



エジンバラの街のいたるところで、タータンチェックのキルト(スカートみたいなやつ)を履いたバグパイプ奏者を見かけました。バグパイプの音色を聞くと、いかにもスコットランドに来たなぁという思いになります。キルトの下は何も履かないのが伝統らしいですが、最近は履いている人も多いようです。
エジンバラ城 ~Edinburgh Castle~


ロイヤル・マイルの西端に位置するエジンバラ城は、キャッスル・ロックとも言われる岩山の上に建てられています。7世紀に築かれて以来、幾度かの戦争によって破壊されていますが、そのたびに再建・増築され、現在の形は大部分が19世紀に建てられたものだそうです。高所にあるのでエジンバラのあちこちから良く見える、エジンバラのランドマークです。


エジンバラ城の正門前に広がるエスプラネード広場(Esplanade)。オープン前の時間に行きましたが、すでに大勢の人が待っていました。毎年ミリタリー・タトゥー(Military Tattoo)という一大イベントが開かれる会場になっています。

エジンバラ城からは、エジンバラの素晴らしい町並みが一望できます。遠くはフォース湾(Firth of Forth)までが見渡せます。



エジンバラ城の見どころはクラウン・スクエア(Crown Square)の周辺に集まっています。城内はかなり広くて観光すべきポイントも多いので、真剣に隅々まで見学したら一日がかりだと思います。



エジンバラ城内で一番人気の王宮内のクラウン・ルーム(The Honours)には、王冠・御剣・王笏の三種の宝器に加え、古来よりスコットランド王が即位式の際に座ることになっていた運命の石(Stone of Scone)が展示されています。運命の石は1997年にイングランドから返還されたばかりです。



残念ながらクラウン・ルーム内は撮影禁止なので、ここに載せているのは出口付近にあった三種の宝器のレプリカの写真です。



1110年に建てられた聖マーガレット礼拝堂(St.Margaret's Chapel)は、エジンバラ城内で最も古い建物です。王家の私用礼拝堂で、ノルマン様式のアーチを持っています。プロテスタントの宗教改革時に壊されましたが、無事現在の形に修復されたそうです。

エジンバラ城内にはかつて使用されたであろう多くの大砲が置かれています。これはハーフムーンバッテリー(Half Moom Battery)という、半円形の形に置かれた砲台群です。

モンス・メグ(Mons Meg)は超重砲クラスの射石砲です。口径510ミリメートル、約180キログラムの弾を発射するそうです。


未だに現役の砲台もあります。日曜日を除く毎日午後1時に大砲を発射するワン・オクロック・ガン(One O'Clock Gun)です。発射時刻が近づくと人だかりができます。もちろん空砲です。



ルネッサンス期に建てられたグレートホール(The Great Hall)は、かつてはスコットランド議会場として使われていたそうです。上半分の赤い壁と、下半分の一面にズラッと飾られた武具が印象的です。



戦没者記念堂(Scottish National War Memorial)は戦争で亡くなった兵士の名を記念する施設です。第一次世界大戦、第二次世界大戦、そしてその後の紛争におけるスコットランドの犠牲者を記念して、王立憲章によって設立されたそうです。








エジンバラ城内の国立戦争博物館(National War Museum)では、400年に渡るスコットランドの戦争史を紹介しています。武器や制服、勲章や軍の備品などの他、日本軍の刀剣なども展示されていました。


戦争刑務所(Prisons of War)は元々は金庫だった場所で、そこに海賊と捕虜が何百人も収容されていたそうです。当時使われていたハンモックなどが再現されていました。遊び道具のようなものも置いてあったので、それなりの自由はあったようです。

軍隊刑務所(Military Prison)は城の守備隊や視察連隊の兵士を投獄するために建てられたそうです。独房やトイレなどが再現されていました。



歩兵連隊博物館(The Royal Scots Regimental Museum)はほとんど勲章博物館と化していて、これでもかと勲章が飾られていました。戦争時の歩兵を再現した等身大フィギュアはなかなか見事でした。



騎兵連隊博物館(The Royal Scots Dragoon Guards Regimental Museum)は、やはり騎馬関係の展示が多かったです。
スコット・モニュメント ~Scott Monument~


スコットランドを代表する詩人かつ小説家のサー・ウォルター・スコット(Sir Walter Scott)を記念して、19世紀後半に建てられたゴシック様式の記念碑スコット・モニュメントです。61メートルの高さで、螺旋階段で塔の頂上まで登ることができ、エジンバラの町を一望することができます。ライトアップされた姿もキレイでした。
プリンスィズ・ストリート・ガーデンズ ~Princes Street Gardens~



プリンスィズ・ストリートの南側に広がる緑豊かな公園のプリンスィズ・ストリート・ガーデンズです。ここから見上げるエジンバラ城は威圧的ながらも絵になります。自分は見落としたのですが、世界最古の花時計もあるそうです。
スコッチウイスキーエクスペリエンス ~Scotch Whisky Experience~



ウイスキー好きにはたまらないウイスキーに特化した施設、スコッチウイスキーエクスペリエンスです。館内にはスコットランド中から集められたボトルがズラーッと並んでいます。ウイスキー樽の形をした乗り物に乗って、ウイスキーの歴史や作り方を学べるアトラクションもあるそうです。
グレイフライアーズ・ボビー ~Greyfriars' Bobby & Greyfriars Kirk~



スコットランドの忠犬ハチ公的存在のグレイフライアーズ・ボビーは、飼い主が亡くなった後に14年間も墓の前で待ち続けたというエピソードがあります。そのボビーの飼い主が埋葬されているのがグレイフライアーズ教会の墓地です。スコットランドの宗教改革の後に一番初めに建てられた教会だそうです。

ボビーの銅像。みんなが鼻を撫でていくので、鼻の部分だけがちょっと金色になっています。ちなみにボビーの犬種はスカイテリアだそうです。

ボビーは立派なお墓も建てられています。犬は神聖な大地とされている墓地には埋葬することができないので、ボビーのお墓は墓地の門のすぐ外側にあります。
聖ジャイルズ大聖堂 ~St.Gile’s Cathedral~

聖ジャイルズ大聖堂はロイヤル・マイルの中ほどにあるゴシック様式の建造物です。王冠の形をした屋根が特徴的で目を引きます。教会前には宗教改革の指導者ジョン・ノックス(John Knox)の像が立っています。

教会内部の鮮やかな青色の天井。ヴォールト天井という、かまぼこのように美しい曲線を描いた形をしています。



太陽光を取り込む美しいステンドグラスの数々。19~20世紀にかけて作られた比較的新しいものだそうです。

オーストリア製の見事なパイプオルガン。


シスル騎士団のために作られたシスル礼拝堂(Chapel of the Thistle)。シスルとはアザミの事で、礼拝堂の天井にはアザミの彫刻がなされています。
キャノンゲート教会 ~Canongate Kirk~


エジンバラ城の教区教会であるキャノンゲート教会です。1688年に設立され、1691年に完成した歴史ある教会です。教会前の墓地には多くのスコットランドの有名人が埋葬されているそうです。

教会の入り口の外に立っている、18世紀のスコットランド詩人ロバート・ファーガソン(Robert Fergusson)の像。
子供史博物館 ~Museum of Childhood~



子供が嫌いな市議会議員が、大人のために作った子供史博物館。大人が子供の頃を懐かしむような展示がいっぱいですが、同時に今の子供たちにも人気のため、市議会議員の思惑とは裏腹に子供たちが大勢来てしまうことに…。

昔懐かしい日本製のゲーム機も展示されていました。初代ゲームボーイはともかく、LSIのビームギャラクシアンというレア物まで…。

けっこうリアルな等身大の子供の人形。一瞬ドキッとしました。
その他
内部には入らなかった観光地やその他見かけたものなど。

ロイヤルマイルの東端にある、女王陛下が夏の避暑地として訪れるホリールードハウス宮殿(Palace of Holyroodhouse)。宮殿の内部は見学もできます。

1953年~1997年に英国王室の船として使用されたブリタニア号(The Royal Yacht Britannia)。現在はリース港にあるオーシャンターミナルにて一般公開されています。

18世紀末に建築されたジョージアン様式のタウンハウス、ジョージアン・ハウス(Georgian House)。シャーロットスクエアにあります。

国立スコットランド美術館は1859年に開館した歴史のある美術館です。スコットランドに関連した絵画が充実しているらしいです。入館無料です。

セント・アンドリュー・スクエア・ガーデン(St Andrew Square garden)にあるモニュメント(Melville Monument)。

スコットランド国会議事堂は2001年に建てられたモダンな建物です。ガイドツアーで見学もできるそうです。

ロイヤル・マイルにあるファッジの専門店、ファッジ・ハウス(The Fudge House)。ファッジとはイギリス生まれの甘くて濃厚なキャラメルっぽいお菓子です。

カメラ・オブスキュラ(Camera Obscure)はカメラの原理を利用したアトラクションらしいです。

この日は街中をクラシックカーが走るイベントが行われていました。

ロイヤル・マイルでパフォーマンスをする死神っぽい人。宙に浮いてます。